霊感なんてあまり信じてなかった話5
桑原さんと軽い挨拶を交わすと、家の中に通された。
桑原さん
「まぁ、、こんな所にある家だし緊張すると思うけど、平気平気。あ、でもいきなりお祓いってわけにもいかないからさ、とりあえずお風呂に入ってもらえる?」
俺「風呂ですか…?汗とかかいてないですし、寒いくらいなんですけど、」
桑原さん「一応の礼儀みたいなもんよ。清めましたっていう過程が大事なの。3つも憑いてるなら、猶更ね。私もその間に準備しとくから。まずはさっぱり入ってきてよ。」
分かりました。。
そう言って、お風呂場にそのまま案内をされた。
「着替えとタオルはここに置いておくから、出たら必ずこれに着替えてね。じゃ。」
「お風呂から出たら、廊下をまっすぐ進んで右の部屋に入ってくださいね。」
桑原さんとMさんにそう言われ、脱衣所の扉を閉められた。
二人の影が、曇り硝子の向こうですうっと廊下の闇に消えていったのが分かった。
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お風呂の描写は特に何もないので割愛
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風呂から出て、用意された白い和服?浴衣?に着替えて、廊下を歩いて言われた部屋に向かっていった。
真っ暗な廊下は、歩いてきたときには気づかなかったが、思ったよりも長い廊下だった。途中、左の部屋の襖から光が漏れていて「あれ、左の部屋だったか?」と思ったが、いや、右だったはずだと自分に言い聞かせてもう少し廊下を歩いた。
桑原さん「やぁ、いきなりお風呂に入ってもらって悪かったね。冷えてない?」
中央に1つの座布団がおかれていて、その向かい合わせになるように神主?姿の桑原さんが座っていた。なんというか、”いかにも”な雰囲気が漂っていた。
畳の間の部屋の隅には、灯篭を模したようなLED照明が点いていて、全体的に光が少なく、桑原さんの顔も朧気にしか見えなかった。
桑原さん「あ、そうそう。一応言っとくけど、Mさんね。Mさんは車の運転と案内で疲れちゃったから、寝るんだって。途中で、左の部屋に明かりついてなった?」
俺「あ、はい。(あの部屋にMさんいたんか…あぶねぇ…)」
桑原さん「あ、疲れちゃったってのは、別に【憑かれた】と【疲れた】をかけてるわけじゃないよ。怒らないでね。」
俺「えー……と。笑いにくいです。」
桑原さん「ごめんごめん、さ。じゃぁ簡単に自己紹介とこれから何をするか説明したいからさ。まずはここに座ってくれるかな。」
そう言って、座布団に座るように促された。
部屋の灯りが、少し揺れた気がした。
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文才がないながらも、頑張ってまとめたいと思います。あと2日で終わりたい。